日本における写真の伝来

日本における写真の伝来

写真が発売された当時、19世紀の日本は江戸から明治に移り変わる時期です。
鎖国下の日本は、欧米諸国との文明格差が如実でした。

 

しかし、写真が伝わったのは意外に早く、1843年にはオランダ船によって写真機が持ち込まれています。
上野俊之丞という蘭学者が写真機をスケッチした記録が残っていますが、実際には使われていません。
その5年後、写真機を手に入れた島津斉彬らによって研究が進められますが、なかなか上手くいきません。
ようやく日本で写真が撮られたのは、1857年だと伝えられています。
やはり、当時の最新鋭の技術であった写真のテクノロジーを解明するのは、至難の業だったようです。
日本の写真業の先駆けは、アメリカのフリーマンという人物です。
中国で活動をしていたフリーマンは、横浜に写真館を構えました。
写真館は各地に広まっていきます。

 

長崎や箱館、京都など、当時の中心的都市に建てられた写真館では、多くの偉人が肖像を撮影しました。
その中でも有名なものは、坂本竜馬ですね。
1860年以降、日本の写真における重要人物といえば、ベアトです。
アジア各地を回り、紛争地域の写真を撮影したことでも知られています。
当時鎖国下に合った日本の写真はとても貴重で、欧米諸国では高く評価されています。
明治以降の開国された日本では、フィルムを使った撮影なども導入されました。

 

20世紀に入ると、写真の芸術的価値が上昇します。
野島康三や東京写真研究会、浪華写真倶楽部が、その運動を支えました。
欧米諸国のように、写真独自の表現方法を見出していくのです。